首位ヴィッセル神戸との一戦を観戦してきました。リーグ優勝を狙うレッズとしてはこの試合「勝利」が絶対条件であり、引き分け以下で優勝の可能性が消滅します。もちろん、対するヴィッセルも優勝に近づくために負ける訳に行かない大事な一戦。双方にとって大事な一戦となりましたが、その後の情報解禁も含め、悲しい結果が待っていました……。
試合結果
2023明治安田生命J1リーグ 第32節
2023年11月12日(日)15:03
試合結果:1-2
今シーズン:7勝6分2負
浦和レッズ公式サイト 試合速報
https://www.urawa-reds.co.jp/game/sokuhou_recent/?game=1758
試合内容
この試合はリーグの行方を占う大一番ということで、前日までのチケット販売数はおよそ5万枚、発券枚数も4万5千枚を突破と、久しぶりの大入りを予感させる盛り上がりです。事実、前日にREX TICKETを確認したところ、ホーム自由席以外は【△】または【×】と、完売とまでは言えませんが、かなり多くのチケットが売れていることが確認できました。
そういうことで、久しぶりに開門3時間前、シーチケ待機列に並ぶことに。シーチケ待機列の横は一般待機列になりますが、ぱっと見では一般の方はそんなに並んではいなかったのですよね。ただ、抽選番号5,000番台の方が結構並んでおりましたので、
・シーチケ会員の参加率は高い。
・シーチケ会員で抽選に応募した人の参加率も高い。
・一般の方は久しぶりに観戦する方が多い。(シーチケ会員が席を取っておいてくれる)
このような傾向なのかな、と思いました。
補足すると、抽選入場3,000番台以降だと満足に席を取ることができません。この番号台を引いた時点で諦めて抽選の列に並ばないことも普通にありますが、人気カードかどうかはここがバロメーターであって、3,000番台以降を引いた人でもしっかり来ているようであれば、「今日は人が多いな」と予感できます。
それだけ、神戸との一戦はレッズのサポーターも勝利を期待しているのです。
入場は比較的スムーズに終え、席も無事確保できたことで、久しぶりにボーイズマッチから観戦することができました。この大一番(大入り)の前に埼スタで試合が出来るって幸せですね。一生の思い出になるんじゃないかな、と見るたびに思います。
そして、いよいよキックオフの時間に。
天気予報では雨予報でしたが、結局降られることはなく曇天に。ただ、異常に気温が低く寒いせいか、人は入っていはいるものの、「パンパン」な感じまではしませんでしたが、最終的な入場者数は48,144人と、今シーズンではFC東京戦に次ぐ入場者数に到達。FC東京戦はGoGoReds!デーと題して、小中高生の指定席割引を行なっていましたので、割引なしでここまで集まったことがこのカードの注目度を表しているんじゃないかな、と改めて思います。
試合は前半0-0で折り返しますが、結構入りは良かったんですよね。左サイドは連携で崩せていましたし、右サイドは大久保選手のドリブルが効いていて、チャンスシーンも作れていました。途中からボールを持たれてピンチを迎えるシーンもありましたが、試合を通じてDF陣が集中しており、特にホイブラーテン選手、岩波選手は危険なミスもあったものの、要所要所でピンチを凌いでくれました。
後半、ゲームが動きます。まずは伊藤敦樹選手の怪我による交代のシーンでしょうか。交代の直前、酒井高徳選手と交錯して怪我を負いましたが、前半のパフォーマンスが良かっただけに残念極まりないシーンでした。接触は事実としてありましたが、この接触での怪我は過密日程による疲労も大きく影響していたのではないのか?と正直に思ってしまったシーンでもありました。この怪我が代表活動を始め、今後のキャリアに影響しないことを心から願っています。
そして失点のシーン、確か70分くらいでしたがセットプレーから何度も右左と往復でクロスを上げられ、最終的にヘディングで失点します。揺さぶられたのもあるでしょうが、高さはヴィッセルに武があったかもしれません。ただ、ここで下を向かないのでがこの試合に懸けるレッズ。後半のロスタイムは6分と表示された直後、相手のクリアミスがきっかけではありますが、カンテ選手が執念とも言えるゴールをねじ込んで同点にします。よくあのボールキープが出来ましたよね。それだけでも並の選手ではないことを証明しましたが、相手に当たったボールがカンテ選手のところに転がってくるところが「執念」と例えたくなるシーンでもありました。
残りおよそ4分。埼スタの雰囲気・ボルテージはMAXで、もうイケイケの状態です。
しかしドラマはここから。
勝たなければならないレッズは、残り時間およそ2分少々で獲得したFKのシーンに西川選手が相手ゴール前まで上がり、結果としてこの判断が決勝ゴールの失点につながってしまいました。
このFKのシーンだけでも以下のようなものがあり。
・西川選手の上がりは個人の判断。
・西川選手が上がった時、マチェイ監督は両手を広げてジェスチャー。
・チームの判断だと思ったショルツ選手は失点直後&試合終了後にベンチに向かって激昂。
試合終了後は、以下のような情報が錯綜しました。
・中島選手はなぜ味方選手が少ないファーに蹴ったのか。
・大畑選手はレッドカード覚悟でなぜ止めに行かなかったのか。
・このシーン、大迫選手のオフサイドではないのか。
現地に居た身として率直に思ったことは、我々が知り得ない、チーム関係者しか知らない何かが働いて、このシーンが生まれたのではないか。もっと言えばこの試合に入るモチベーションで選手に差があったのだと思いました。
例えば、西川選手は勝ちたい気持ちが強く、その結果ゲームキャプテンでもあるにも関わらず規律違反を犯してまでチャンスシーンで上がったこと。一方周りはそこまでやるとは思っておらず(もしくは動揺して)、反則してでも止めるという気持ちを事前に作れていなかったこと。言葉を選ばずに言えば非常に「中途半端」なシーンであって、なぜ中途半端になってしまったかと言えば個々のモチベーションの差だと感じ、ではなぜモチベーションに差が出たかといえば、来シーズンの契約等が影響しているのかなと、勝手ならがそう感じてしまいました。
試合はこのまま「思わぬ形」での失点により幕を下ろします。
選手挨拶の際、勝たなければ意味のない試合、選手からも勝ちたい気持ちが出ていた好試合であったため、多くのサポーター(南とバック)からは拍手の方が多かったのですが、やはり期待していたサポーターも多くいるため、南とは言えはっきりと「不満」をぶつける方も一定数はおりました。一方の北は明確にブーイング。浦項スティーラーズから始まった勝負の5連戦、1勝も出来ずにルヴァンとリーグのタイトルを逃したため、不満をぶつける気持ちもわかります。
試合後
悲しい予想通りとなりましたが、どうやらマチェイ監督が今シーズン限りで退任するそうです。契約延長要請を固辞したとか。こればっかりは内情を知らないため憶測ですら語れませんが、事実としてリーグ中位のチームを守備から立て直し、ACL優勝、ルヴァン決勝進出、リーグでも優勝争いが出来るチームへと変革していただきました。
心からもう1年見たかったな〜。この報道は嘘であってほしい!神戸戦や福岡戦の負けよりも正直辛い!
おまけ
神戸戦ではマッチデーカードの他に、ステッカーと謎の「銀の袋」に包まれた何かが同梱されていました。さて中身はいかに。
ステッカーの裏には熱いコメントも。入場時にこれを見た時は「勝つしかねーだろ!」と思った人が多いんじゃないかな。
そして謎の「銀の袋」の正体は関根選手のカード。NFTなのでしょうか、デジタルカードが始まるそうです。最近流行っていますね。(後でやってみよう)
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