ついに迎えたルヴァンカップ決勝戦。国立競技場で開催されたアビスパ福岡との試合を観戦してきました。
ルヴァンカップの決勝戦は2016年以来、国立競技場での試合は2021年の天皇杯以来になります。2016年は埼玉スタジアムでの開催だったんですよね。懐かしい。
試合結果
2023JリーグYBCルヴァンカップ 決勝
2023年11月4日(土)13:12
試合結果:1-2
今シーズン:7勝6分1負
浦和レッズ公式サイト 試合速報
https://www.urawa-reds.co.jp/game/sokuhou_recent/?game=1761
試合内容
2年ぶりの国立競技場になりますが、ここは思い出深い場所。印象に残っているシーンは「槙野選手のヘディングゴール」と言いたいところですが、何度も「決勝で負けてきた場所」でもあり、国立でのルヴァン決勝に関しては「5回戦い」「4回負け」てきました。私に限らずレッズのサポーターにとっては悔しい思いの方が強い場所、かもしれないですね。
加えて、リーグ優勝やACLグループステージ突破の確率が低くなってきた今、なんとしてもこのタイトル獲得のチャンスを逃したくないという思いが、フラッグの数や試合開始前のビジュアルに現れていました。
試合は開始からレッズのペースで進みます。いつも通り後方からのビルドアップとサイドを起点に攻撃を組み立てます。一方のアビスパは5バックで守備を固め、バイタルエリアへの侵入を防いできます。あれだけ固められるとショートパスで崩していくのは相当難しいですね。
そのような状況の中、アビスパの要警戒選手でもある紺野選手が起点となって、アビスパに1点目が入ります。カウンターから右サイドの紺野選手がドリブルで持ち込み、早くて低いクロスをGKとDFの間に入れたところへ、CBとSBの間に走り込んできた選出が合わせる形で失点。
続く、アビスパの2点目は前半終了間際でしたが、失点までの流れや形は1失点目と似ています。レッズがボールを保持してサイドを起点に攻撃を作るが停滞、アビスパがカウンターから押し込み、紺野選手が今度は左サイドからドリブルで仕掛けて早くて低いクロスを上げ、CBとSBの間に控えていた選手に合わせて失点、となりました。
共通して言えるのはどちらも「早くて低いクロス上げる」こと、「合わせる選手はCBとSBの間を狙うこと」です。今シーズンのレッズはCBの2人が内へ絞り、SBが高い位置をとるため、どうしてもCBとSBの間を狙われますが、それでもCBの2人が高さを活かして跳ね返してきたことが堅守たる所以でした。それを「早くて低いクロス」という【高さ】とは別の勝負に持ち込んだ戦略勝ちだったと思いますし、点で合わせた選手の実行力もありました。さらに言えば決勝という大舞台でそれらをやってのけたアビスパが見事だったという他、言葉が見当たりません。
後半、ドリブルで剥がせる大久保選手と、前への推進力がある明本選手が入ったことで停滞感は解消し、多くのチャンスを作ることが出来ました。レッズの1点目は裏へ抜け出した明本選手が決めましたが、それも相当難しいゴールだった思います。会場の雰囲気はまさに追いつけ追い越せの状態。ただ、それでも2点差を追いつくのは厳しい。その後もチャンスを作り続け、試合終了間際にはカンテ選手のポストに当たる「おしい」シュートもありましたが、結局は前半終了間際の失点が痛すぎた、というのが個人的な感想になります。
またしても、この国立競技場で悔しさを噛み締める結果となりましたが、この大舞台まで連れてきてくれた選手には感謝しかありません。この後も続くリーグ、ACL、CWCに繋げて欲しいと思います。
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